お酒をやめたくてもやめられない。
飲みすぎるたびに「二度と飲まない!」と思うけど、やっぱりまた飲んじゃうんだよね。
禁酒に成功した人って、どんなやり方でアルコールを断つことができたんだろう?
こういった疑問にお答えします。
私は二児の父親、会社員です。
私もあなたと同じように、お酒が大好きで毎日飲んでいましたが、あることがきっかけで禁酒を決意しました。
そのエピソードは後ほど詳しく語るとして、この記事では以下のことについて書いていきます。
- 禁酒に至るまでの過程
- どのようにしてお酒をやめたか?
禁酒を始める時は、いろんな本やネット情報を漁っていましたが、どれもイマイチピンとくるものはありませんでした。
そんな中、どうすればお酒を断つことができるのかを自分なり考えたんです。
その結果、今では禁酒に成功し、もうすぐ2年になります。
なのでここでは、私がどうやってお酒をやめたかということを中心に体験談をお伝えしていきたいと思います。
これを読めば、お酒に対する考え方を変えることができ、きっとあなたも禁酒を前向きに考えられるようになれます。
それでは早速いきましょう。
お酒をやめるまでの過程
まずは、禁酒に至るまでの過程をお話しします。
私がお酒を飲み始めたのは大学生の頃でした。
禁酒を始めたのが42歳の時でしたので、実に20年以上お酒を飲んでいたわけです。
若い頃はお酒を飲んでみんなとワイワイ騒ぐことがとても楽しくて、友達と会う時は必ず飲んでましたね。
その頃の飲酒の目的は、楽しく遊ぶためだったんですが、これがだんだん年を重ねるごとに、その目的は現実から目を背けるためへと変わっていきました。
つまり、私生活が全くうまくいってなかったわけです。
仕事・プライベートともに理想とは程遠い状態で、ぶっちゃけ人生がつらかったんですよね。
なので徐々に飲酒の量は増えていって、気づけば毎日飲むようになり、休みの前の日は朝方まで飲むこともしばしばありました。
そしてある日、私はいつものように休日前に家で晩酌を始めました。
その日は全くブレーキをかけることができず、夜中になって外へ出て飲み始めたんですよね。
3〜4件ハシゴした後、すでに酩酊状態でした。
そして最後のお店を出て家に帰る途中、私は意識を失い道端に倒れ込んでしまったんです。
起き上がろうとしても自分の力ではどうにもならず横になっていたら、通行人の方が救急車を呼んでくださって、私はそのまま病院へと運ばれて行きました。
そして病院のベッドの上で思ったんですよね。
40にもなって何をやってんだよ。情けな。。。オレが子供だったらこんなオヤジ嫌だな。毎日酒を飲んで、現実逃避して。あげくの果てに飲み過ぎでぶっ倒れて病院へ運ばれるて。こりゃ最悪だ。オレ終わってんな。。。
こんな感じで、いろんなことを考えてまして。
めちゃくちゃ自己嫌悪になって、その時に「もうお酒はやめよう!」と堅く決意しました。
1人だったらここまで考えなかったかもしれませんが、やはり家族がいますので。
それは自分の中で大きかったですね。
というわけで、その日から、私の断酒生活は始まったわけです。
【体験談】どのようにして禁酒をしたか?
それでは、「私がどのようにしてお酒をやめたか」ということについて書いていきます。
禁酒したいと考えている方には、参考になると思いますよ。
それでは1つずつ説明していきます。
パートナーに宣言した
まずは、パートナーに「オレ今日からお酒やめる」ということを言いました。
これは、誰かに宣言することで自分にプレッシャーをかけるためです。
いや、そんなプレッシャーかけたくないよ。もっとムリせず楽に禁酒したいわ。
こう考える人といると思います。
確かにその気持ちもよく分かります。
ですが、禁酒は何のプレッシャーもなくできるほどかんたんなものではありません。
つまり、油断したら終わりだということです。
禁酒を始めたら、毎日が自分との戦いです。
それに打ち勝つにはやはり、自分を追い込む必要があります。
この時点で、
あ、オレ無理かも・・・。
こう思った方は、厳しいようですがやっぱり禁酒できないと思います。
飲酒というかなり依存性の強いものから脱却するためには、やはりこれぐらいの強い覚悟が必要です。
なので、「何となくやめようかな」ではなく、「何があっても今日から一切飲まない」といった感じで、ピリッとしたマインドに切り替えてください。
私はパートナーに禁酒を宣言しましたが、「誰に話すか」という点もめちゃくちゃ重要です。
「この人には信頼されないとやばい」という人に伝えるべきですね。
つまり、強い信頼関係ができていて、裏切れないような相手ということです。
私の場合はパートナーでしたが、会社の上司や部下などにそういった存在の人がいれば、それでもいいと思います。
なあなあの関係の友達に話したところで、何の意味もないですからね。
信頼されたい相手に伝えることで、禁酒せざるを得ない状況を作るということがとても大切です。
家にあるお酒を全て知り合いに人にあげた
お酒を飲む人は、必ず冷蔵庫にアルコールのストックがありますよね。
私も飲んでいた頃は、ビールをAmazonで箱買いしていました。
私はお酒をやめると決めた時、まだ冷蔵庫に缶ビールが10本ぐらいとワイン、焼酎などが家にストックされていましたが、これらは全て知り合いに譲りました。
理由は、思い立ったその日からお酒をやめるためです。
「お酒をやめよう!」と思ったその日は、かなり気持ちが熱く、温度が上がっている状態です。
ですが、徐々にその気持ちは薄れてきます。
ほとんどの人が、飲みすぎた日の翌朝に「もう絶対飲まない」と思っても、その日の夜にはすでに缶ビールをプシュッと開けてますよね。
呑んべえあるあるですね。
私もそうでしたから。
なので、今冷蔵庫の中にあるビールを飲み終わったら禁酒しようと思っていても、ビールがなくなる頃にはすでにその気持ちはなくなっています。
こうならないためにも、思い立ったその日に、アルコールのストックを全てなくすことが必要なんです。
まさに「鉄は熱いうちに打て」ですね。
新しいことを始める
そしてもう一つは、何か新しいことを始めるということです。
私の場合は、バイクの免許をとりにいきました。
お酒を飲むことだけが楽しみだったのに、それがなくなるのってかなりの恐怖ですよね。
えっ?酒飲まなかったら、オレ明日から何すればいいの?
ってなりますよね。
その気持ちを紛らすには、他に楽しみを見つけるしかありません。
いやいや、そんなのムリだよ。お酒ほど楽しいものなんてないし、これから先も見つからないよ。
こう思ったかもしれませんが、そういう人はそもそもお酒楽しんでいたわけではありません。
楽しめる人であれば、お酒をやめたいと思わないですからね。
禁酒したいと思うまでの人というのは、飲酒を楽しんでいるのではなく、お酒に依存しているだけなんです。
私もそうだったので、お酒以外に楽しみが見つからないという気持ちは痛いほどよく分かります。
ですが、やっぱりそれじゃダメなんです。
まずはその依存から脱却して、何か一つ、これだという楽しみを見つけましょう。
そして、その楽しんでいるところをたくさん想像してみてください。
私は、飲みに行く代わりに、バイクでカフェに行って、美味しいものを食べたり、ゆっくりとコーヒーを飲みながら本を読んだりするところをイメージしていました。
また、そんな自分になりたいなとも思っていました。
なので、禁酒した時は40歳を過ぎていましたが、自動車学校に通い始め、少し時間はかかりましたが無事バイクの免許を取ることができました。
こんな感じで、少々お金をかけてでも、お酒をやめたご褒美を用意した方がいいと思います。
ただし、お金をかけるといっても、時計を買うとか、ハイブランドのバッグを買うとか、ただ物欲を満たすだけのものはおすすめしません。
なぜなら、それは物欲が満たされるだけで、楽しい体験を得ることができないからです。
つまり、お金を浪費することになるわけです。
なので、エキサイティングな体験をできることは何か、また自分にとって幸せを感じられるものは何かということをしっかり考えて、それをご褒美にするようにしてくださいね。
お酒以外の嗜好品をたしなむ
お酒以外の嗜好品をたしなむことも禁酒に有効です。
例えば、コーヒー、お菓子、スイーツなどです。
あまりとりすぎるのはよくないですが、適度にとるとストレスが緩和されます。
中でもおすすめはノンアルコールビールです。
私はお酒をやめてすぐの頃、ノンアルコールビールを箱買いしていました。
今となっては、家では全く飲まなくなりましたが、お酒をやめてすぐの頃はどうしてもビールのあのシュワシュワ感が欲しかったので、毎日飲んでましたね。
やはりここは段階的に進めていった方がいいです。
コーラやサイダーでもいいと思いますが、やっぱりちょっと物足りないと思います。
最近のノンアルコールビールは本当においしいですよ。
ジョッキを冷凍庫にキンキンに冷やして、冷たいビールと泡を7:3の割合で注げば、ほぼビールを飲んでいる感覚と変わりません。
中でもおすすめはキリンのゼロイチです。
ヴァイツェンというビールをご存知ですか?
ヴァイツェンはドイツの伝統的な地ビールです。
味はとてもフルーティで苦味が少なく、ほんのりバナナの香りがします。
これが本当に美味しいんですが、キリンのゼロイチは若干これに近い味がします。
キリンフリーやアサヒドライゼロとは明らかに違う、他とは一線を画したノンアルコールビールです。
お酒を飲まなくなると、時間を埋めるのがけっこう難しいと思いますが、最初のうちはノンアルをチビチビ飲むことで解消できると思います。
まとめ
というわけで、禁酒の体験談とその方法について書いてきました。
いちばん頭の中に入れておくべきことは、人間の意思というのはガラスのようにめちゃくちゃモロく、かんたんに崩れ去るということです。
あなたも今まで、あれをやってみよう、これをやってみようといろんなことにチャレンジした経験があると思います。
ですが、実際はどうでしょう?
全て自分が100%納得いくまでやり遂げることができたでしょうか?
おそらく多くの人がたくさんの挫折を味わってきたのではないかと思います。
大丈夫です。
それが普通ですから。
人間の意思というのは、自分でかんたんにコントロールできるものではなく、特に禁酒については精神論だけではどうにもなりません。
なぜなら、脳がアルコールの快感を覚えているからです。
なので、意志の力に頼るのではなく、構造的にアルコールから逃れるための環境を作らなければなりません。
そのための方法として、私がご紹介した方法を参考にしていただけると幸いです。
なお、私がお酒をやめることをサポートしてくれた本がこちら。
アレン・カーの「禁酒セラピー」です。
1冊450円ですが、かなり濃い内容になってます。
お酒が飲みたいなと思った時に、これを読めば効果絶大ですよ。
今この記事を読んでいる時点で、あなたの禁酒したい熱はピークに達しています。
なので、すぐに行動です。
禁酒に成功すれば、お酒にしばられることのない、幸せな毎日を送ることができますよ。
いつもストレスなく笑顔で過ごすためにも、今日から禁酒を実行していきましょう。
ということで今回は以上です。
アルコールはタバコより悪いといった認識が広がらないので
世の中はアルコール漬けになってんのかとか思います。
よく酒代に生活費当てられんな。
コメントありがとうございます^ ^
お酒で大切な人生を棒に振ってしまう人が後をたたないですよね。
法で規制されてるわけではないので自分で管理するしかないですが、これができる人はごく僅かですね。